ロードバイク輪行で秩父・西秩父桃湖(合角ダム)~矢久峠(林道西秩父線)~志賀坂峠
2023年1月、埼玉県・秩父方面へ輪行してサイクリングをしてきました。
コースは西武秩父線・横瀬駅→合角ダム(かっかくだむ)→矢久峠(やきゅうとうげ)→林道西秩父線→志賀坂峠→西武秩父線・西武秩父駅の、約100kmです。
横瀬駅まで輪行して、そこから秩父市街までは自走ですぐです。市街に入ったら上町通りを南へ進みます。上町通りは幅員広く走りやすかったです。
西武秩父駅よりも一駅手前の横瀬駅のほうが駅が小規模であるため輪行には便利です。特急も停車します。
背後の山々がいいですね。
上町通りが県道209号線(小鹿野影森停車場線)と交わる箇所で右折し、県道209号線を進みます。進んでいくと巴川橋を超えたあたりから登り勾配となります。
なかなかに厳しい坂です。秩父ミューズパークまで10パーセント以上の急勾配が続きます。ちなみに秩父市街から西側へ向かう場合、急勾配は避けられないようです。帰りルートのように大きく迂回すれば避けられますが…。
自転車で登るのは断念!押し歩きしました。
上り勾配の終点、秩父ミューズパークの入り口まで来ました。今回は先を急ぐので残念ながらスルーします。
せっかく上ったので、一旦ここで休憩(カロリー摂取)しても良いかもしれません。
ミューズパークを過ぎると下り勾配となります。こちらも勾配はきついです。
県道43号線との交差点で右折し、引き続き県道209号線を進みます。
県道209号線を道なりに進みます。
県道37号線(皆野両神荒川線)に入りました。この付近の交差点にコンビニ(ローソン小鹿野飯田店)があり補給可能です。これ以降コンビニはないので要注意です。
短いですが、暗めのトンネルがあったので歩道に上がりました。
トンネルを抜けると下り勾配です。
宮戸交差点で左折し、県道71号線(高崎神流秩父線)に入ります。この辺りから交通量はさらに減ります。
気持ちが良いです。1月は雨も少なく風も強くないので自転車の季節ですね。
やっぱり関東地方のレジャーシーズンは冬ですね!(日が短い点は要注意ですが)
塚越交差点を左折します。すると合角(かっかく)ダム方面です。直進すると土坂峠に行けますが、1月時点では通行止めとなっていました。
合角ダムに向けてジワジワと登っていきます。
左手に見えてきました。
合角ダム・西秩父桃湖に到着しました!
ここまでは西武秩父駅から比較的容易に到達できるかと思います。
自販機・お手洗いもあって休憩できました。湖の奥に立派な橋が見えますが、あとで行ってみることにしましょう。
合角ダムには、蕎麦屋「そば処合角」があります。この時はまだ朝早く残念ながら営業時間外でした。
反対側はこのような感じ。堤高は61mとのことです。
資料館の展示です。合角ダムは吉田川の水量調整を担うダムです。吉田川は荒川へと続いています。
道を進み、矢久峠方面へ向かいます。
こんなところまで路線バスが通っているんですね。
トンネル手前で右手の道に入って、ダム湖をぐるっと回ってみました。
トンネルの地点まで戻り、トンネルを抜けたところの左手の道を進んでみます。ここも自転車で走って楽しい道でした。
先ほどダム堤防から見えていた、合角漣大橋(かっかくさざなみおおはし)へ来ました。これは立派な橋ですね。斜張橋という分類に当たるそうです。
橋を見た後は矢久峠方面へ向かいます。登坂となります。
日尾峠トンネルです。トンネルを抜けると下り勾配になります。
県道282号線(藤倉吉田線)に接続し、あとはひたすら道なりに進むだけです。
新要トンネル(2011年開通)です。左に進むと旧トンネルの要トンネルがあります。
こちらが要トンネルです。
「昭和18年から昭和21年までの約3年間にわたり、ダイナマイトとタガネを用いて、人力で掘り進めた」「要トンネルの『要』とは、工事に尽力した黒沢要人(くろさわかなめ)氏の名をいただいたものである」(埼玉県HP)とのことで、人力で掘られた歴史あるトンネルでした。
封鎖せず、今も通れるようにしているのは良いですよね。
冬のきりっとした空気の中、心拍数を程よく上げて運動するのは気持ちが良いです。
林道二子山線に入ります。道は狭くなり、勾配もきつくなります。
自転車はブリヂストン・アンカーRL6で、趣味向けの「エンデュランスロード」という括りに属する機種です。
購入時は28Cタイヤでしたが、3,000km程度走行してすり減ってきていたので、手持ちの32Cタイヤ(パナレーサーcomfy)に交換しています。元々はクロスバイクのGIANT ESCAPE RX3で使用していたタイヤです。
舗装の荒い道や砂利道もより安心して走れるようになりました。
前ブレーキです。ロングアーチのリムブレーキなので、32Cも干渉しませんでした。ただ、クリアランス的に32Cが限界かもしれません。
シートチューブ付近はまだ余裕があります。
さて、林道西秩父線との合流地点(林道二子山線の終点)へ到着しました。この付近が矢久峠と思われます。
林道西秩父線はここから土坂峠方面(右手)は2023年1月時点では通行止めとなっていました。今回は二子山登山口方面(左手)へ進みます。通行止めが多いですね…。
少し進むと、群馬方面へ延びる林道に接続します。今回は引き続き林道西秩父線を進みます。
林道西秩父線のこの区間は上り下りが交互に来る感じでした。二子山登山口付近できつい登り勾配となります。
二子山登山口につきました。ざっと車は10台くらい停められていました。人気の山のようですが危険なコースでもあるらしく、注意書きがたくさん掲示されていました。
視界の開けた場所があったので、ここで休憩しました。お昼ご飯は持ってきた軽い軽食のみです。当然ながらこの辺りはお昼ご飯を食べられるお店は存在しません…。
林道に入ってからで一番の絶景、唯一視界が開けた場所でした。林道西秩父線は基本的に木々にさえぎられて展望は期待できないような道でした。
登山口を過ぎたあたりから、終点まで下り坂が続きます。見えてきたのは二子山トンネルです。
トンネル内も下り勾配になっています。
昼間といえどトンネルの暗闇に包まれると少し怖いです。
無事出口につきました。トンネル内は下り勾配で、出口を出るとすぐカーブしているので、速度には注意が必要です。
トンネルを出ると広場のようになっていました。トンネル工事用の空間だと察します。
立派な記念碑がありました。気合を入れて造った林道なんですね。
確かに、建設にはたくさんのお金がかかっていそうです。
トンネルより先はハイスペックな造りで、自動車の離合も容易そうな道幅でした。登山者はこちら側からアクセスしているのだと思われます。
左に進むと秩父市街方面、右に進むと志賀坂峠方面(群馬方面)です。
今回は道の雰囲気が良かったので右手に進み、志賀坂峠まで行ってみることにしました。
勾配はきつめですが、何だかワクワクする道です。木漏れ日が気持ち良いです。
志賀坂峠のトンネルが見えてきました。
トンネルの真ん中あたりが埼玉県と群馬県の県境になっています。
トンネル入り口手前で左に延びている林道金山志賀坂線は通行止めとなっていました。ここを抜けられると奥秩父もみじ湖方面に行けるのですが、近年の大型台風影響で通行止めばかりですね…。
志賀坂峠にて記念撮影。
自転車でゆっくり走ってくるからこそ、ふと立ち止まって見られる景色があります。
群馬県側(神流町)まで一応来てみました。コロナ感染者は県境を越えてくるな!アピールが残されていました…。この看板は全ての県境に置いているのでしょうか。
帰りは国道299号線をひたすら下りましたが、景色の変化が少なく自転車で走るには単調な道でした。沿道は特に何もありません。
帰りはミューズパークの激坂を避けるため迂回したため、距離が延び結果的に100kmコースとなりました。
この迂回ルートだと交通量が非常に多く道幅の狭い「秩父往還」を通らねばならず、ミューズパークを通るルートとどちらがいいかは微妙なところです。
今回のルートは、西武秩父線・横瀬駅~秩父ミューズパーク(素通り)~合角ダム~矢久峠~林道西秩父線~志賀坂峠~秩父往還(自転車で通りたくない)~西武秩父線・西武秩父駅の約100kmのコースでした。
お昼ご飯を食べるタイミングを失い、軽い補給のみで済ましたので体力的にきついサイクリングになりました。冬だから行けた面がありますね。
おすすめルートとしては、合角ダムまで行って折り返してきて、秩父でお昼ご飯を食べて温泉に入って帰るくらいが、ちょうどいいような気もします。