東京都 檜原村 時坂峠 ロードバイクで行く「林道浅間線」

今回は、東京都西部 檜原村にある「林道浅間線」(時坂峠)をロードバイクで走りに行ってみます。景色の変化に富んだ面白い路線でした。

 

自走で行くのは大変なので、今回はJR五日市線の終点、武蔵五日市駅まで輪行しています。朝8時過ぎに駅に到着。輪行は休日朝の電車なので混雑もなく、問題なくできました。

駅前から檜原街道を西に進みます。駅付近は道幅が広いですが、途中から狭くなります。

 

住宅地が点在する区域を抜けて、景色は徐々に緑へと変わっていきます。勾配もさほどきつくはなく、まだ朝で交通量も少なめなので走りやすかったです。

 

涼しげな雰囲気の場所もあります。車だと通過してしまうだけなんですが、自転車移動だとその場のひんやりとした空気感も、繊細に感じ取れます。

 

新矢柄橋を渡ります。

 

郊外の道路ですが、舗装状態が良好です。東京都は隅々まで道路(車道)がきれいですね。観光道路という感じです。

 

大人口を抱える人口密集地、東京東部からアクセスが良く、自然を感じられる檜原街道は、当然ながらバイク乗りの間でも人気のコースのようです。

 

緑色に塗られた歩行者用路側帯が出現してきたら、もうすぐ檜原街道を離脱する交差点が見えてきます。

 

右手の工事中の建物が日野原町役場。サイクルラックや自販機が設置されていました。

 

橘橋交差点が見えてきました。左に進むと檜原街道の「都民の森」及び「奥多摩湖」方面です。左側に行くコースがメジャーです。

檜原街道を離脱して右に行くと、今回目指す「林道浅間線」(時坂峠)方面です。激坂で有名な「林道風張線」も右です。

 

今回は人が少ないほうへ行きたいので、右側に進みました。車も少なくて快適です。

 

右に進んですぐ、「檜原とうふ ちとせ屋」が見えてきます。林道浅間線へはその脇の道を斜め左に進みます。

 

この日は前日に雨が降っており、路面が湿っている箇所もありました。湿った森の空気は、都市住民により一層非日常を感じさせてくれます。

 

途中、「沢払の滝」という観光スポットがあります。駐輪するのが面倒だったので、今回はスルー。折り返して帰ってきたときには、駐車場もそこそこ埋まっていました。

 

林道浅間線に入っていきます。一部区間は再整備が行われたようで、新品ほやほやという感じでした。ぴしっときれいに整備されているあたり、本格的林道というより観光地色が強いでしょうか。

 

と思いきや、登っていくにつれて観光地色は薄れ、人気のない自分だけの空間へと変容していきます。とても静かです。

 

坂は激坂というほどきつくはないですが、決して易しくはありませんでした。私は無理な時はあきらめて手押ししてしまいます。

 

視界が開けている場所もあります。上ってきた実感が得られます。

 

ガードレールのない箇所もあります。走行注意ですね。朝は晴れていたのですが、だんだん曇り空になってきてしまいました。

 

さらに上るにつれて、道路は緑に侵食されていきます。道幅も心なしか狭くなりました。もうそろそろ林道の頂上に着くはずです。

 

東京都内にいながら秘境に来た気分です。この森の中に自分ひとりだけなんじゃないか、とワクワクします。そんなことは無いんですけど。

 

ガードレールはありません。特に帰りは注意して通行しないといけませんね。

 

建物が見えてきたら、浅間林道の終点です。「時坂峠」の頂点の手前に当たります。

 

見えてきた建物は「峠の茶屋」です。外観からは、現在も営業しているのかは不明です。この時はまだ時間が早いので閉まっていただけかもしれません。

調べてみると、どうやら10年以上前にテレビ東京の「アド街ック天国」で紹介されているようです。

峠の茶屋(檜原村) | 出没!アド街ック天国 | 東京都その他 | テレビ東京 旅グルメ (tv-tokyo.co.jp)

 

眺望はさほど良くはありませんでした。草が生い茂っていますから、仕方がないです。ぽつんとベンチが置いてあります。何か軽食を用意しておけばよかったです。

 

この日林道浅間線では、数名のサイクリストとすれ違いました。通行可能な林道は台風災害などの影響で減っており、限られてきていることもあると思います。

 

本来この先、激坂で有名な「林道風張線」方面へ、「林道瀬戸沢線」下って抜けられるようになっているようなのですが、ここも台風影響で通行止めになっています。

【通行止め】村内通行止めの場所について | 檜原村観光協会 (hinohara-kankou.jp)


通行止めになっている箇所の左手には、砂利道が分岐しています。そこを進むと、ハイキングコースに接続します。「関東ふれあいの道」の全長8kmの「歴史のみち」コースだそうです。わかりづらいですがMAPが公開されています。

関東ふれあいの道|東京都環境局 東京の自然公園 (tokyo.lg.jp)

 

 

このそばには、比較的最近まで「そば処 みちこ」が営業していたそうです。ここも10年以上前に、アド街ック天国で紹介されています。最近は、テレビ朝日の「ポツンと一軒家」でも紹介されていたようです。山奥でおいしいお蕎麦、食べてみたかったな…。

そば処 みちこ(檜原村) | 出没!アド街ック天国 | 東京都その他 | テレビ東京 旅グルメ (tv-tokyo.co.jp)

 

瀬戸沢林道は通行できないので、峠の茶屋方面へ来た道を戻ります。ちなみに乗ってきた自転車は、ブリヂストン・アンカーRL6です。レースモデルとは違い、中長距離を楽しく走ることを主目的に置く、「エンデュランスロードバイク」というカテゴリに属するようです。ロゴも控えめで、地味なデザインといえば地味ですが、飽きの来ないシンプルなデザインが気に入っています。写真では車体が黒っぽいですが、実際には青も入っています。日が当たらないと写真映えしません。

 

以上、林道浅間線を走行してきた所感でした。台風・大雨などの影響で通行止めになったり、関係者以外が締め出されたりする林道も多い中、都内でアクセスのよい貴重なコースの一つかと思います。安全に気を付けて通行したいものです。

森林事務所管理林道の通行規制について | 東京都森林事務所 (tokyo.lg.jp)

 

林道浅間線の始点・終点は正確には不明です。